こんにちは。秋風が立ちはじめ、すっかり過ごしやすくなりましたね。
今日、10月1日は中秋の名月。
ススキ入りのお花を買いにいったら時すでに遅し。もうすっかり売り切れていました。素敵なコントラストの菊に惹かれたので、今週のお花は菊に。大切に、大切に、毎日、心をこめて声をかけて。水を変えようと思います。
さて、さて、さて。
みなさんにとって秋はどんな季節ですか。私にとって、「秋」はちょっときらいで、ちょっと好きな季節。
どっちだよう?という感じですが、どっちも。
どっちも。です。
ついこの間まで、あんなに暑くて暑くて、汗を流していたのに、「あれ?もう風が涼しいよ。」と気づく夕暮れ時。そんな時、わたしの心はどうやら、淋しい気持ちに飲まれてしまいそうになるのです。
でも、これは秋特有の”ものさみしさ” であって、年中を通して感じられる淋しさとは、また違うもの。一旦は、さみしい気持ちに飲み込まれてみて、そのままを、味わう。
そして、今年も秋を迎えることができて、幸せだなあ。ありがたいなあ。そんな気持ちで過ごします。
そして、私にとって秋という季節は、『心を素直にさせてくれる季節』
がんばるぞ。と気合いをいれて、こころも、あたまも、少し固くなっているとき。秋のもの淋しさは、ぷすっ。とやさしく私に穴を開けて、膨れ上がった状態から助けてくれるときもあります。
いそがしさや、プレッシャーや、焦りに不安。そういったものによって、自分が少し濁っているとき。夏の香りをうっすら纏いながら吹く、秋のひんやりとした風は、ひと、そしてわたしという生き物が持つ、繊細で脆くて、でもすごく大切な感覚を思い出させてくれるのです。
草がめいっぱいに生えている中で、頑なに咲く、ちいさな、ちいさな、お花を見つけたときのあの何ともいえない感情に、似てる。
だから、秋はちょっと好きで、ちょっと嫌い。
ちょっと嫌いで、ちょっと好き。
そんな不思議な季節です。
年中秋だったら、こんな気持ちや感情は味わえないし、日本の季節の移ろいが、春、夏、冬。というリズムだったら味わえないもの。
四季の移ろいが、在ってくれること。ありがたいなあ。やっぱり感謝が溢れてきます。
でも、”ちょっと嫌い”な秋に飲み込まれたままになりそうなときは、あたたかくて、少し特別なハーブティーを。毎晩飲むわけじゃあない。けれど、そんなときのために、こっそりストックしておくハーブティーは、これもまた、特別な一杯になる。
秋。
みんなの秋は、どんな秋なのだろう。
それぞれの心が作り出した世界で私たちは今日も生きている。
きっと”あなたにとって”の、秋もある。
あなたらしい秋を、ふぁ〜〜〜〜っと、ほころんだお顔で味わえますように。
mari sugiura